SEO
広告代理店の手数料はいくら?料金体系・相場・安く抑える見極め方を解説

広告代理店に運用を依頼すると、広告費とは別に「手数料」が発生します。しかし代理店によって料金体系がバラバラで、見積もりを比較してもどこが高いのか分かりにくいという担当者は少なくありません。
結論から言うと、広告代理店の手数料は「広告費に対する定率型」「毎月定額の固定型」「成果に応じた成果報酬型」の3つに大別されます。このうち最も広く採用されているのは、広告費の20%前後を支払う定率型です。
本記事では、広告代理店の手数料の仕組みと相場、見積もりを比較する際に確認すべきポイント、そして手数料を抑えながら成果を出すための選択肢について、発注担当者の視点で解説します。
広告代理店の手数料とは?「広告費」と「運用手数料」の違い

広告代理店に運用を依頼する際に発生する費用は、大きく「広告費」と「運用手数料」の2つに分かれます。
広告費は、Google広告やMeta広告といった媒体(プラットフォーム)に対して支払う費用です。代理店経由で支払う場合でも、広告費は媒体の利用料であり、代理店の運用手数料とは別のものとして扱われます。
一方の運用手数料は、アカウント設計やクリエイティブの調整、日々の入札・予算配分の最適化といった運用業務の対価として、代理店が受け取る費用です。見積もりを受け取った際は、この2つを分けて確認することが、総額を正しく把握する第一歩になります。Googleも代理店などの第三者に対し、広告費は手数料を除いた実際の請求額で報告すること、手数料を別途請求する場合は顧客に明示することを求めています。
参照:Google 広告ポリシー ヘルプ(第三者ポリシーの透明性要件)
3分でわかる!サービス紹介資料をダウンロード
広告代理店の手数料・料金体系3タイプ

広告代理店の料金体系は、主に次の3タイプに整理できます。自社の予算規模や目的に合うタイプを理解したうえで見積もりを比較すると、判断がしやすくなります。
定率手数料型(コミッション型)
広告費に対して一定の割合を手数料として支払う方式です。広告費が100万円で手数料率が20%であれば、手数料は20万円になります。広告費の増減に応じて手数料も変動します。
固定報酬型
広告費の規模に関わらず、毎月一定額を支払う方式です。予算の見通しを立てやすい一方、広告費が小さいうちは定率型より割高に、広告費が大きくなると定率型より割安になりやすい特徴があります。
成果報酬型
問い合わせや購入といった、あらかじめ定めた成果が発生した場合にのみ費用が発生する方式です。初期の費用リスクを抑えられる一方、成果の定義や単価の設計によって総額が大きく変わるため、契約前の条件確認が欠かせません。
広告代理店の手数料の相場
料金体系ごとの一般的な相場は、以下の通りです。なお、広告代理店の手数料については国や公的機関による統一的な統計は存在しません。以下はあくまで業界の目安(公的統計なし)としてご参照ください。

このほか、契約開始時にアカウント設計やキーワード調査の対価として、初期費用が発生するケースがあります。金額は0円〜10万円程度が目安で、初期費用を0円とする代理店も少なくありません。
バナーや動画などのクリエイティブ制作費、詳細なレポート作成費が別途オプションとして請求される場合もあるため、手数料だけでなく総額で比較することが重要です。Googleも広告主向けのガイドで、代理店は広告費とは別に手数料を請求することが多く、手数料を含めた総額を把握すべきだとしています。参照:Google 広告ポリシー ヘルプ(広告主向けガイド:第三者との連携)
リスティング広告の代理店手数料の相場
検索連動型のリスティング広告についても、基本的な料金体系は上記と同様です。定率型を採用する代理店が多く、広告費の20%前後が目安になります。
媒体やアカウント数が増えるほど運用の工数が増えるため、複数媒体を横断して運用を依頼する場合は、媒体ごとに手数料率が異なるかどうかも確認しておくと安心です。
3分でわかる!サービス紹介資料をダウンロード
手数料が高くなる仕組みと中間マージン
同じ運用内容であっても、依頼先によって手数料の総額が変わることがあります。その要因の一つが、仲介構造による「中間マージン」です。
広告代理店の中には、実際の運用を自社の担当者ではなく、提携先のフリーランスや他の制作会社に再委託しているケースがあります。広告業はフリーランスへの業務委託が多い業種の一つで、公正取引委員会は2025年12月、フリーランス法に基づき放送業・広告業の事業者128名に是正を求める指導を行ったと公表しています。この場合、発注企業が支払う手数料には、代理店の取り分に加えて再委託先への支払い分が含まれるため、実際に運用を行う担当者が受け取る報酬よりも、発注企業の支払額が大きくなりやすい構造です。
参照:公正取引委員会「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律に基づく指導等について」(2025年12月10日)
これは代理店を使うこと自体が悪いという話ではありません。戦略設計や複数業務の一括管理を代理店に任せるメリットは大きく、再委託によって専門性の高い人材を確保できる利点もあります。一方で、運用の実務だけを依頼したい場合は、間に入る層を減らすこと、たとえば実際に手を動かす人材へ直接近い形で依頼することが、手数料を抑える選択肢になります。
料金体系別・費用シミュレーション
月間の広告費別に、定率型(手数料率20%)で運用した場合の総額の目安は以下の通りです。

上記は手数料率20%を前提とした概算であり、代理店や契約内容によって変動します。とくに最低手数料が設定されている場合は注意が必要です。たとえば「20%・最低手数料10万円」の契約では、広告費30万円でも手数料は10万円となり、実質的な料率は約33%に上がります。
固定報酬型を採用している代理店であれば、広告費の規模に関わらず月額費用は一定になるため、広告費の規模感に応じてどちらが総額を抑えられるか、事前にシミュレーションしておくことをおすすめします。
見積もりを比較する際に確認すべきポイント

複数の代理店から見積もりを取ると、「初期費用5万円+運用費20%」「月額固定15万円」「広告費30万円から」のように、料金の出し方自体が異なり、単純比較が難しいことがあります。見積もりを比較する際は、以下の項目を総額ベースで揃えて確認しましょう。
- 運用手数料の課金方式(定率・固定・成果報酬のいずれか)
- 初期費用の有無と金額
- クリエイティブ制作費・レポート作成費などのオプション費用
- 最低契約期間と、途中解約時の違約金の有無
- 広告アカウントの所有権(解約時に自社へ譲渡されるか)
合意した条件は、口頭ではなく書面で受け取っておくと安心です。Googleも広告主向けのガイドで、手数料を含めた総額の把握や、合意内容を書面で入手することを勧めています。
参照:Google 広告ポリシー ヘルプ(広告主向けガイド:第三者との連携)
とくにアカウントの所有権は見落とされやすいポイントです。代理店側が開設し、管理者権限も代理店だけが持つアカウントで運用している場合、解約時にオーナー権限を譲渡してもらえなければ、アカウントやこれまでの運用データを引き継げず、ゼロから運用を立て直すことになりかねません。Google広告では、管理者権限を持つユーザーが新しいユーザーを「管理者」として招待することで、オーナー権限を譲渡できます。契約前に、解約時の譲渡の扱いを確認しておくことをおすすめします。
参照:Google 広告 ヘルプ「Google 広告、Google アナリティクス、Google Merchant Center のアカウントのオーナー権限を譲渡する」
3分でわかる!サービス紹介資料をダウンロード 資料を見てみる
費用対効果で考える手数料の判断軸
手数料は「安いほど良い」とは限りません。手数料が極端に低い代理店は、一人の担当者が多くの案件を抱えていたり、専任の担当者がつかなかったりすることがあり、結果として改善提案の頻度や運用の精度が下がるリスクがあります。
逆に手数料が高くても、戦略設計からレポーティング、改善提案までを含めた総合的な支援を受けられるのであれば、広告費全体の費用対効果(ROAS:広告費1円あたりの売上などのコンバージョン値)を押し上げ、結果的に投資対効果が高くなるケースもあります。
参照:Google 広告 ヘルプ(目標広告費用対効果[目標ROAS]単価設定)
手数料の金額そのものだけでなく、「その手数料でどこまでの業務範囲をカバーしてもらえるのか」を基準に比較することが、費用対効果を見極める近道です。
手数料を抑えつつ成果を出す選択肢
手数料を抑える方法は、代理店の変更だけではありません。発注の仕方そのものを見直すという選択肢もあります。
たとえば、戦略設計やアカウント構築など専門性が高い業務は代理店に依頼し、日々の運用調整といった実務は、特定のスキルを持つ複業・フリーランスのマーケターに直接依頼するという分担も可能です。仲介の層を減らすことで、同じ品質の運用でも総額を抑えられるケースがあります。
複業人材の起用については、メリット・デメリットを含めて以下の記事でも詳しく解説しています。
具体的にどの代理店を比較検討すべきか迷っている場合は、以下の記事もあわせてご覧ください。
マーケティング人材の起用方法や採用手段の比較について サービス紹介資料をダウンロード: 資料を見てみる
よくある質問
Q. 広告代理店の手数料に消費税はかかりますか?
A. 運用手数料は、事業者が対価を得て行う役務の提供にあたるため、消費税の課税対象です。見積もりが税込・税抜のどちらで記載されているか、契約前に確認しておきましょう。
Q. 手数料率は交渉できますか?
A. 広告費の規模や契約期間によっては、交渉の余地があるケースもあります。ただし手数料だけを下げてもらうと、担当者の稼働時間やサポート範囲が縮小される可能性もあるため、業務範囲とセットで相談することをおすすめします。
Q. 代理店を途中で変更すると、手数料はどうなりますか?
A. 契約期間の途中で解約する場合、代理店によっては違約金が発生することがあります。契約前に、最低契約期間と解約条件を確認しておくことが重要です。
手数料の仕組みを理解してから依頼先を選ぶ
広告代理店の手数料は、定率型・固定型・成果報酬型の3タイプに分かれ、最も一般的なのは広告費の20%前後を支払う定率型です。相場や料金体系を理解したうえで見積もりを比較すれば、「何に対して、いくら支払っているのか」が明確になり、依頼先選びの判断がしやすくなります。
また、手数料を抑える方法は代理店の変更だけでなく、業務の一部を複業・フリーランスのマーケターへ直接依頼するという選択肢もあります。自社の予算と求める業務範囲に合わせて、最適な発注の形を検討してみてください。
【企業のご担当者さまへ】

マーケティングDXなら
カイコク!!!
国内最大級※のマーケティング特化型複業マッチングサービス
※株式会社Habiny調べ(2025年7月時点)。マーケティング特化型副業サービスの登録者数を比較。




